皆さんはHSPや繊細さんといった言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことがあるという方の多くは、ご自身がHSPなのではないかと思われてる方が多いかもしれません。
なぜなら私自身が繊細さんで、何か生きにくいな~と感じて調べたことがあるので、もしかしたら皆さんも過去に調べて知ったのではないかなと思います。
今回のテーマは「HSP(繊細さん)」です。
私のHSPはどんな特徴なのか、HSPによって生き辛さはあるのか、そしてどうHSPと向き合っているのかについて書きました。
HSPにはいくつかタイプがあるのですが、今回はHSPとして大まかにまとめています。
また、ご自身が全く繊細さんではないよという方でも、周りのHSPの方との付き合い方の参考になる部分があるかもしれません。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
目次
HSPを全く知らないという方のために、まずHSPとは何か簡単に説明しておきます。
HSPは「Highly Sensitive Person」の略で、直訳すると「とても敏感な人」、つまり繊細さんです。HSPは病気ではなく気質で、生まれつき感受性が強く影響を受けやすい気質を持っています。
なんと、5人に1人はHSPだそうです!
繊細さんの特徴として、五感が鋭いという点があります。五感とは、「視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚」の5つの感覚のことを言います。
五感が鋭いため、刺激に弱いのです。周りの環境に影響を受けやすく、疲れやすい。生きづらいと感じたり周りと比べてしまっては嫌悪感に陥ることが多かったり。
HSPには4つのタイプがあり、HSPでも社交的な人もいるのです。そのため、自分はHSPじゃないと思っていても実はHSPの気質を持っている、という場合もあるのです。
HSPについての詳しい記事はまた別記事でまとめたいと思います。
私のHSPの特徴を以下、10個に分けまとめてみました。
私は人一倍五感が鋭い気がします。でも、五感が鋭い=視力・聴力がいいではないのです。私の視力は両目ともに非常に悪いし、聴力も人並みだと思います。
ではなぜ五感が鋭いのかと言うと、HSPではない人には聞き取れない音や光の強さ、臭いなどを敏感に感じとることができるのです。
- 視覚:非常に明るい光が苦手。コンビニ等の狭い空間にいきなり明るい白い光が目に入ると脈拍が上がりやすい
- 聴覚:隣の部屋の足音や下の階からの音楽など、特に騒音といわれるものに敏感。いきなり大きな音が鳴ると心臓がドキドキ(動悸)して数十分落ち着かない
- 嗅覚:少しの臭いでも気になり、すぐ気づく
- 味覚:味覚に関しては人並み
- 触覚:いきなり頭を触られると異常に驚いてしまい、動悸が数十分は止まらない
特に聴覚が断トツに鋭いようで、旦那には聞こえないような音が聞こえたり、通常の音・音量でもずっと聞いていると疲れたりしんどくなったりすることがあります。突然なるサイレンの音や車のクラクションは心臓が飛び出るほど驚きます。
映画やドラマ・アニメなどを見ていると、ストーリーに入りこんでしまいがち。そして悲しかったり感動するような場面で一緒に泣いてしまったりします。
相手の感情を貰いやすく、自分が相手の立場になったような感覚に陥っているのか、共感する時が多々あります。
ついつい相手の表情を観察しがちです。
そして相手が少しでも不機嫌そうだと、私何か悪いことしたかな~なんて思ってしまいます。逆に相手が凄く機嫌がいいと私も機嫌がよくなり、少し調子のりそうになります。
相手の表情を読めるのが特技と思えるくらい、相手の考えてることがなんとなくわかってしまう時も。
私は最大4人までならあまりしんどくならないです。でも4人を超えると、いくら知り合いの人でも疲れてしまいます。
買い物や街に出た後はなぜか非常に疲れてしまいます。そのため、できれば家に引きこもりたいというのが本音。
かと言って、たまに出かけたり誰かと話をしたいと思うこともあります。
ちょっとしたことでも深く複雑に考えてしまい、頭の中でシミュレーションをしてしまいます。
もし〇〇なら△△しなきゃ!といろんなパターンで想像。いや、むしろ妄想ですね。
よく言えば想像力が豊かなのですが、そのせいで他の事をそっちのけで妄想に入る時も多く、このシミュレーションを考える行動を辞めたいと思いつつ、いつもしちゃってます。
相手の表情や声色、目線などのかすかな変化に気づきやすいです。
旦那が出勤前にほんの一瞬少し悲しそうな表情をしたことが気になり、大丈夫かと後で何度も心配したことがあります。本人はいつもと変わりなかったようですが、少しの表情の変化でも察知します。もちろん人だけではなく、置き場所が違っていたりしても気づきます。
そのため、気が利くと言われることも多い。でもあまりに疲れきっているとこの特徴は発揮されにくくなるようです。
誰かと話そうとするとすごく緊張して、本来の実力の半分しか発揮できないことが多いです。
私が今のところ緊張せず話せるのは旦那と家族だけ。義両親の前では緊張はしないけどうまく話せないことは多々。職業学校や買い物・友達にすら緊張してうまく話せなかったり、目を見れなかったりします…。
本来ならもう少し文法も間違わず話せていたり、簡単な内容でもドイツ語・日本語関係なくうまく話せない…なんてことが多々あります。
空気を読めるというのはいいことなのですが、読みすぎるのも良くない気がします。
私が空気を読んで考慮する相手は自分のためではなく、常に相手のため。そして気疲れして、すぐに疲れるの繰り返しなのです。
しかも、そこまで空気読まなくていいというところでも勝手に読んでしまい、結果気疲れ。
ほとんどが無駄に空気を読んでいることが多いのだろうけど、相手にはその方が…と勝手に思っては実行→自分だけが疲れるの繰り返しです。これ本当辞めたいです。
自分の考えとは反対に、相手のことを思って意見を合わせてしまったりします。
ドイツに来てこれは結構ましになり自分の意見を結構言うようになりましたが、大勢の場とかになるとやはり相手に合わせようとします。
その方が自分が楽だから、というのもありますが、言い合いになるのが嫌いで争いは出来るだけ避けます。面倒くさいというのも本音ですが、結局相手の表情・感情に振り回されやすいと分かっているので、自分のための逃げ道を探すことも多いです。
これまで挙げてきた特徴が合わさり、あまり何もしなかった日でも人より疲れている感覚があります。
特に人と会った後は疲れてしまって、一人で休みたくなります。特に難しいことをしていなくても脳みそが満タンになったような感覚になり、一度頭をクールダウンしてしまうと再開までにかなり時間がかかったりします。
私のHSPの10個の特徴を紹介しましたが、中でも一番生きづらくしているなと思う特徴は、1.五感が鋭い、3.相手の感情に振り回されやすいと7.人と話すと緊張するです。
生きづらい原因は、やはり疲れやすい点です。無駄な気疲れを気づかない内にしてしまっているんだろうと思います。また人と話そうとすると、緊張するような場でなくても勝手に緊張してしまい、本領発揮できないことが本当情けなくもどかしく感じています。
そして、私は誰のために生きているの?と思ってしまうことだってあります。
旦那から、私に悪いところがあるとしたら自分に自信を全く持っていないところだと言われました。
私が自分に自信を持てないのはHSPが関わっているのかはわかりませんが、自分で生きづらくしているのではないかと最近はそう思うようになっています。
また、HSPだと気づく前までは、疲れるのは単に体力がないだけだと思っていました。
でも、HSPだと確信してからは、これはHSPによるものだったんだ!しかも私だけじゃなく結構多くの人が同じくHSP持ってるんだ!ってわかってから、正直そこまで生きづらいと感じることが少なくなりました。
それでも、やっぱりHSPじゃない方が良かったな~なんて思うことも多いんですが、HSPを受け入れ向き合うことが大切なのかもしれないと思っています。
私は自分がHSPだと確信したのは2021年ドイツで職業転換訓練(Umschulung)を始めてからです。
職業転換訓練についてはこちらの記事をご参照ください↓
ドイツで新しい職業にチャレンジ!Ausbildungと同じ資格が取れる、2年間の職業転換訓練(Umschulung)について高校時代にしんどい経験をしたことがあり、それ以来人と関わるのが苦手になったり、嫌な思い出ばかり夢に見るようになっていました。また、生まれつき大人しい方だったと思います。
これまで気付かずに生きてきたけれど、職業転換訓練で高校生の時と同じようにまた学校に通い授業を受ける、クラスメートがいて、毎週テストがあって、勉強するという環境にまた身を置いて、HSPの特徴がおそらく強く出てしまっているのだと思います。
そんな私が今HSPと向き合っている方法は、
- 最悪の事態はどんなことか考えてみる(例えば、死ぬことより最悪なこととは?と考える)
- HSPである自分を受け入れる・好きになる
- 自分のいいところを見つけるように心がける
- 休む時間を取る
- しんどいことばかりに目を向けず、先の楽しいことを考える(今だけに固執しない!)
- 信頼できる人・落ち着く人とたくさん話す
- 人と比べない
- 自分に自信を持つようにする
- 小さなことから大きなことへと少しずつ挑戦していく
- 落ち着くように自分に言い聞かせる
HSPは気質のため、治そうと思っても治るものではありません。
むしろ治すというよりも、HSPとうまく向き合うこと。そして、HSPの特性を活かして過ごすことが大切なんじゃないかなと思います。
たとえば、HSPの人は気が利く人が多いです。気が利くというのは日常・ビジネスの中でもとても大切なことですよね。HSPのいいところを活かしながら、そして何より自分がしんどくならない程度に、HSPと一緒に生きていくのがベストな道なのかなと私は考えています。
今回の記事では、私のHSPについてお伝えしました。
まだまだHSPと向き合わないといけないことがたくさんです。ある程度受け入れながらも、少しは改善していきたいという気持ちも強いです。
特に人と話すと緊張して本来の実力を発揮できないというのは日常に影響を及ぼしてしまっているので、出来るだけ「場慣れ」していきたいなと最近思っているところです(家にいる方が落ち着くけど、それでは何も変わらないですもんね)。
同じくHSPで悩まれている方、どうかご自身を大切にされながら&楽しみながら生きましょうね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こういったメンタル系の記事も今後書いていきますので、ぜひお気に入り登録お願いします。
また、Twitterではドイツに関連したツイートをよくしています。まだフォローされていない方はぜひTwitterのフォローの方もお願いします。