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なぜ私がドイツで職業転換訓練(Umschulung)を始めたのか真面目に語ってみる


Mizuki
Mizuki

こんにちは、みなさん!


私は2018年6月にドイツに移住してきて、2019年7月にドイツで結婚しました。

本来ドイツで就職し、仕事をしながら一人でも生きて行きたいと思いドイツに来ました。


ただ、本当にしたいことはドイツにある企業で仕事をすることではない。

ドイツにある企業で就職することが最終目標ではなく、いずれはフリーランスとして自宅で仕事をしたいと思っていました。


そんな私が、どういった経緯で、そして新しい職業に挑戦できるシステム「職業転換訓練(Umschulung)」をドイツで始めたのかというところを今回まとめてみました。


職業転換訓練(Umschulung)って何?という方は別記事をご参照ください↓

ドイツで新しい職業にチャレンジ!Ausbildungと同じ資格が取れる、2年間の職業転換訓練(Umschulung)について


職業転換訓練を始める前


私は元々就職が決まってドイツに来ましたが、訳あって1カ月もしないで辞職。

その後NRW州という西側の大きな州の中にあるデュイスブルク(Duisburg)という街で就活をしていました。

日系企業が多いと言われているデュッセルドルフまで電車で30分くらいのところです。


初めは語学学校ビザを使って日系企業中心にデュッセルドルフで就活していました。

でもずっと頭にあったのが、日系企業だけで探すとデュッセルドルフなどの大都市に限られてしまう…ということでした。

もちろん日系企業での就職も悪くないし、地方でも仕事は見つかるかもしれない。

それに日本語とドイツ語を使って仕事出来るなら私にはすごく好都合ではないか?


でも、ドイツに完全移住するには場所に限られず仕事できるようになることと何か役に立つスキルが必要だと思い始めていました。

そのためには手に職と言われるような、何か自信が持てるようなスキルが欲しい。今のままでは自由に仕事を見つけられない。

そう強く思わされたのは、今の旦那と付き合い始めたころでした。


当時今の旦那が住んでいた街は、ライプツィヒ(Leipzig)と言われる、元東ドイツにある街です。

ライプツィヒはとても綺麗な街だけど、日系企業はほぼありません。

ただドイツ企業で雇ってくれるほど私のドイツ語はよくなかったし、日本で大学を卒業しているとはいえ、何より自慢できるスキルがなかった。


移民でも新しい職業に挑戦できると知る


2019年7月に結婚することとなったため、就職活動は一度中止しました。

と言っても、結婚する前の数カ月間は職業訓練(Ausbildung)をするためたくさん応募し、面接やインターンシップをしていました。

しかしAusbildungが始められる時期は8月や9月が多く、企業も早めに訓練生を集めておきたいのか5月くらいにはもう応募先が少なくなっている状態。


私がAusbildungの応募を始めたのがそのピークを過ぎた後だったため見つけるのも大変。

当時の私のドイツ語も今よりもかなり悪かったですし、年齢的にもAusbildungするには少し遅め。

そのため、結婚式などが落ち着いた後今後どうしていくか考えることになりました。


結婚後は旦那の住むライプツィヒに住んでいました。

就職するためハローワークにも行き、どんな仕事があるのか調べたり職業相談とかも受けたりしました。

また、ドイツでも就職に有利になるよう無料のWeiterbildungと言われるコース(ビジネス英語やデータベース、エクセルなどのコース)にも参加してました。

あと、ちゃんとしたドイツ語試験を受けたことがなかったのでTelcとTestDaFと呼ばれるドイツ語試験を受けました。


そしてハローワークに通って初めて知ったのが、職業転換訓練(Umschulung)と言われるものでした。


職業転換訓練(Umschulung)って何?という方は、こちらの記事を参考下さい↓

ドイツで新しい職業にチャレンジ!Ausbildungと同じ資格が取れる、2年間の職業転換訓練(Umschulung)について


もともとはAusbildungをする予定だったけれど、Umschulungなら確実にすぐ始められそうだったし、合計2年間だけでいいとのことだったので、アラサーの私にはちょうどよかった。

しかも、Ausbildungと行きつく先は同じところだということでした。

何より、私が求めていた、「スキル」が手に入るチャンスだったのです。


職業転換訓練を始める

職業転換訓練(Umschulung)の応募は簡単。

就職(斡旋)雇用機関かジョブセンターにて職業転換訓練をしたいことを伝え、ドイツ語力さえ認められればUmschulungは始められます(他にも条件あり)。

どの教育機関でするのかは自分で選べました。


私は複数の教育機関に問い合わせ、実際に勉強できる教室なども見させてもらいました。

この職業転換訓練を始めたのが2020年8月です。

初めはドイツ語がうまく聞き取れず、授業の理解度30%~50%と本当に毎日撃沈していました。


ストレスからか、気付かない内に毎日歯を食いしばっていたせいで顎の関節が痛くなり、マウスピースをつけて夜寝るはめにもなりました。

始めの半年はやる気で何とか乗り切っていましたが、いつの間にか、毎日「辞めたい」という気持ちでいっぱいでした。

旦那に愚痴る日が続き、でも途中で放り投げたくない自分もいて、目に見えない色々なものと戦っていました。

そして、職業転換訓練を初めて9カ月の頃には、プログラマーという職業に対する興味もモチベーションもほぼ0になっていました。


なぜ今でも続けているのか?

正直なところ、私にはこのプログラマーという職業は向いていない気がします。

もしかしたらそこまで深く追求していないからかもしれませんが、今後も追求したいと思う気持ちも正直ない気がします。

せっかく、スキルを得られるチャンスなのに…。


ただ、作ることが大好きなので、将来的にはWEBデザインやホームページ作成などのフロントエンド側での仕事はしたいと思っています。

多分、学校ではバックエンド側のことを学ぶことが多かったため、興味もモチベーションも減っていっていたのかもしれません。

ただ、学校で学んだことはフロントエンドとして仕事するにしても役立つ知識なので、この職業転換訓練を続けていてよかったと思っています。


私は、自分の興味のあるものにはかなり追求し、興味のないものは手さえつけないという表と裏が激しい性格のようです。

でも、やっぱり興味のあるものをしていないと続かないと思うんですよね。

なので、今後私が仕事としてしていくならば、私が興味のあるもので仕事をしていきたいと思っています。


このプログラマーになるための職業転換訓練は、言えばどこかの企業でプログラマーとして働くために有利な訓練です。

最終試験に合格すると証明書がもらえます。その証明書がドイツで就職する際にはかなり有利なのです。

でも、もし試験に落ちて証明書を貰えなくても、職業的には実は問題はないのです。

プログラマーは独学で学んでも、プログラマーと名乗れます。

でも、証明書があることで、お給料が保証されたり、就職に有利になったり、ちゃんと学んだという証明になる。

特にIHKが出している証明書はドイツ国内において有名で、やはり就職に有利。

AusbildungやUmschulung、大学などを卒業していないと得られる仕事というのはお給料が少ないものばかりだったりします。


簡単に言ってしまえば、将来的に考えると私には必要のないもの。

しかし、今後フリーランスとして仕事をするにしてもいい経験だと思ったのが、この訓練を始めた理由です。

来月には最終試験(筆記)を控えており、正直なところ1回の挑戦で受かる気がしない。でももし落ちてしまって証明書が取れなくても、この2年間で学んだものはもの凄く大きい。

まず、私のドイツ語は画然に上達したし、ITに関連する知識も身に付けれた。

どんなにつまづいても、どんなにストレスが溜まって鬱になりかけてても、この2年間は私にとって意味のあるものだと思ったので続けてきました。


でも本当のところ、なぜ始めたの?

私がこの職業転換訓練を始めた理由は主に2つあります。

  1. スキル・知識を身に付けたかった
  2. パートナーがいなくなっても生きていく術を身に付けたかった


まず1つ目の理由「スキル・知識を身に付けたかった」理由は上で書いたとおり、場所に限られずドイツで生きていくためにスキルが欲しかったからです。

生きるためにはお金がいる。お金を稼ぐには仕事が必要。


今後フリーランスとして仕事をしていくにしても、新しい知識やスキルがあれば可能性も広がります。

それに、フリーランスとしてお金を稼ぐのって、どこかの企業で勤めるよりも実は難しいことだと思っています。

この職業転換訓練を終えても、独学でもっと様々なことも学んでいくつもりです。



また、将来のことなんて誰もわかりませんよね。

将来的に気が変わって企業で仕事をするかもしれないし、むしろそうせざるを得ないかもしれない。

どんな場合でもスキルがあるのはいいことだと思ったからです。


2つ目の理由は「パートナーがいなくなっても生きていく術を身に付けたかった」からです。

私達はまだまだ若い。だけど、パートナーだけに依存していては将来困るのは自分だと思うのです。


昔、こういったツイートをしたことがあります。

このツイートには続きがあって↓


そんなことを呟いていた時もありました。


ずっと専業主婦のままだと、いざという時に仕事が見つからないかもしれない。

私達にはまだ子どもはいないけれど、もし子どもができたら自分一人だけの命の問題ではなくなる。


特に異国で生活していくには、母国で住む以上に努力をしないといけない場合も多い。

私一人ならいい。でも、これから私達は子どもが欲しいと思っているので、尚更結婚してパートナーがいても自分でも生きていく術というものが必要だと思うのです。


本当、人生何が起きるか分からない。

10年前の私は日本から出たくなかったし、今ドイツという国で職業転換訓練をしているとは想像もできなかった。

それと同じように、将来何が起きるか分からない。

旦那の死、離婚、重い病気、災害、破綻…。いいことだけ起こればいいけど、悪いこともある程度想定して、逃げ道を見つけておかないといけないと思うんです。


そう思ったから、当時の私の語学力では無茶かもしれないと思ったけど、職業転換訓練を始めてみました。

毎日ストレスで、もうすぐこの訓練から解放されると思うと心から安心できる。

結果はどうなるか分からないけど、始めたことに後悔はない。


それに、私にはまた別のやりたいこともある。

違う道で稼いでいく計画もあるし、私が始めたこのプログラマーになるための訓練の先には様々な選択肢がまた広がっていて、どうなっていくか自分でも楽しみです。

でもどんな時でも、人生楽しむことも忘れずいきていけたらいいなと思っています。


最後に …

以上が、私が職業転換訓練を始めた理由です。

本音を言うと、この職業転換訓練している期間は私にとって地獄です。

マウスピースをつけないといけないほどストレスが溜まって体に負担もかけ、信じられないくらいの量の白髪が増えました。


もともとHSP持ちで社会に出るのも辛い。

でも、私は頑張ってきてよかった。そしてあと数ヶ月もきっと乗り越えられるはず。


私のようにこれから職業転換訓練(Umschulung)や職業訓練(Ausbildung)、大学で勉強など、新しいことを始めたいと思っている方。

大変なことは絶対その過程であると思います。

でも、その過程で学ぶことはたくさんあると思います。


それに、例え途中で辞めてしまったとしても、それは負けでもないし無駄でもない。

結果が悪くっても、無意味なものではない。

もちろん職業によっては資格がないと絶対になれないものもある。けれど、人生が終わったわけではない。


それがだめだったらまた違うことに挑戦したらいい。

自分の意志次第で人生何度でもやり直せると思うし、他人の目を気にする必要もないのです。



この記事を読んで、新しく何かに挑戦してみたい!と思われた方がいましたらとても嬉しいです。

私のような平凡で何もない私でも、こうやってちゃんと生きれています☺


当ブログでは、海外生活や国際結婚、HSPをメインとしたメンタル系の記事を書いています。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


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