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国際結婚をする前に!~海外で外国人と結婚する場合(例:ドイツ)~


こんにちは、みなさん。

突然ですが、私は2019年にドイツ人男性とドイツで結婚しました。

そのため国際結婚にあたるのですが、実際に国際結婚をしてみてよかったこと大変なことがあります。


当記事では、これから国際結婚を考えていて、特に日本ではないパートナー側の国で結婚し生活するという人向けに、国際結婚にあたり大変なことや結婚前に知っておいた方がいいことをまとめてみました。


日本で日本人同士での結婚でも大変なことがある中、海外で住み、言葉・文化の異なる人との結婚はさらにハードルが上がる場合があります。


特にこれから国際結婚をされる方に読んでもらいたいと思っています。

私自身も国際結婚をしている身として、国際結婚の際の楽しさや難しさといったところをここで情報を共有させていただこうと思います。

しかし当記事では、あくまでも私の経験や知りえた情報を元にした内容で構成させていただいていますので、人によればまた捉え方が異なるかもしれません。


この記事に向いている人
  • 国際結婚を考えている人・している人
  • 海外で国際結婚をする人・している人
  • 国際結婚をする可能性がある人


1. 国際結婚の楽しさ



日本人同士の結婚や国際結婚に限らず、気の合うパートナーとの結婚生活は楽しいことが多いと思います。

お互い共通の目標を持てたり、互いに支えあって生きていくのもある意味人生の醍醐味でもあったりしますよね。

しかし、性格・価値観・考え方・生活スタイル・嗜好などが大いに異なるパートナーとの結婚生活は大変なことが多いでしょう。

それは国籍に関係なく、個人個人の特質によるものだと思います。


筆者の場合、ドイツでドイツ人男性と結婚しましたが、パートナーとは価値観や考え方など、性格の部分も似かよったところがあるため、これまでも問題なく結婚生活を続けてこられているのだと考えています。

では、どんな時に国際結婚で楽しいと思えるのでしょうか?

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1-1. 世界観が広がる

生まれ育った文化が違うパートナーと一緒に過ごすということは、文化や言葉がお互いの壁になることもあれば、逆に人生に新しい価値観を見つけることができるのではないでしょうか。


私はもともとドイツに興味があってドイツに来ているということもあり、積極的にドイツの文化や言語を学んできました。

しかし、ドイツ人パートナーと結婚してから、また違った新しい価値観も見えてきたのです。

日本にいた時には思いつかなかった発想や考えが芽生え、狭かった視野が広まったようにさえ感じます。


1-2. 寛容深くなる

海外に住んでいると、日本とは違ったルールや文化、価値観があります。

その違いに憤りを感じることもありますが、長く海外に住むにつれ、何事にも寛容深くなることがあります。


「郷に入っては郷に従え」というものでしょうか。

日本でいた時の考え方のままではその国に合わないこともあり、自分自身を変えていく必要もあります。

それは国際結婚でもありえることで、日本に住んでいても海外に住んでいても、生まれ育った国が異なるパートナーとの生活を通し、物事に寛容深くなることがあります。

それをうまく受け入れることさえできれば、ある意味人生において、何事も寛容深くなれたりする気がします。

また、寛容深くなるということを「諦め」と捉えるのか、はたまた「新しい発見」という風に前向きに捉えるかによっても、国際結婚の楽しさは異なってくるのではないかなと思います。


1-3. 日本に興味が出る

日本を出て海外で暮らしていると、やっぱり日本が好きと思う時があります。

感じ方は人それぞれですが、特に日本のいいなと思えるところは、やはり「美味しいご飯・時間通りにくる電車・言語が伝わること・おしゃれ・便利・町がきれい」といったところでしょうか。


その反面、日本の悪いところもはっきりと見えてきます。

しかし、生まれ育った国であるからこそ日本と他の国を比べたり、母国の現状などを調べたりもします。

また、国籍の異なるパートナーと結婚すると、さらに日本のことが浮き彫りになったりします。

日本のことを聞かれて答えられない!なんてこともまれにあり、海外に出たからこそ日本という母国に興味を持つことになるかもしれません。

もしパートナーが日本好きの人であれば、さらに日本のいいところにも気づかされたりもします。パートナーに生まれ故郷を見せてあげるのも、楽しさの1つになるかもしれませんね。


1-4. 言語が上達する

母語が異なるパートナーと結婚すると、必然的にパートナーの言語が身近なものになったりします。

私の場合はドイツ語です。

ドイツに住んでいるため、パートナー以外の人ともドイツ語での会話がほとんどですが、パートナーとは毎日のようにドイツ語で会話をします。

そのため、ドイツ語を話す「機会」が増えるため、日本語以外の言語を話す・上達させるチャンスが多いのです。


しかし、パートナーとただ一緒にいるだけでは言語は上達しません。言語は自分で学んでこそ身につくものであり、時間がかかるものです。

しかしながら、話す機会が増えるということは、分からないことを聞いたり訂正してもらったりというチャンスが身近にあるということです。


しかし、ある程度の言語力が身につくと、小さなミスくらいではパートナーは毎回訂正してくれないというのも現状です。

いちいち訂正していたら会話も進まないし、言語学習のために結婚している訳ではありませんから。

ただ、会話の中で学ぶこともたくさんありますし、分からないところはすぐ聞いて教えてもらえるというところはかなりのメリットであると考えます。

言語が好きな方であればなおさら、結婚によってさらに言語を追求できて楽しさを見つけることができるのではないかなと思います。


Mizuki
Mizuki

もっと語学力を上げたいのであれば、パートナー以外の人と会話することをお勧めします!

パートナーの語彙力や発音に慣れてしまっているだけの場合もあり、もっと場をこなすことで更なる語学の上達に繋がると思います。


2. 国際結婚の難しさ



国際結婚によって楽しいこともあれば、もちろん大変なことだってあります。

むしろ、生まれ育った国が違う分、大変なことの方が多いかもしれません。ここでは、私が考える国際結婚の難しさをまとめてみました。

2-1. 言葉の壁

国際結婚をするというからには、お互いがある程度理解しあえるだけの「共通の言語」というのがあると思います。

私達の場合であれば、ドイツ語がお互いの共通語です。

しかし、国際結婚をするということは、多くの夫婦間で共通語がお互いにとって母国語ということは少ないと考えられます。

もちろん数ヶ国語を母国語とする方もいらっしゃるだろうし、国籍は異なっても生まれ育った国が同じというパターンもあるでしょう。

私がここで例に挙げるのは、私達のように、日本語を母国語をする者と他の言語(例えばドイツ語)を母国語とする者同士の場合です。


私達のように一方が母国語ではない、または、お互いの共通語がお互いの母国語ではないという場合、よっぽどの語学力がない限り、母国語同士に比べると言葉の壁があると思います。

母国語なら細かなニュアンスだって伝えることができるのに、母国語じゃないというだけでうまく伝えられずもどかしい気持ちになることだってあります。


一方はうまく伝えられないことに憤りを感じたり、一方は理解しやすいように言葉選びに気をつけたりと、お互いの努力がないと会話が成立しない場合だってあります。

そういった面から、共通語の語学力がある程度のレベルがないと国際結婚は大変なのではないかと思います。


2-2. 価値観・考え方・文化の違い

生まれ育った国が違うということは、考え方や価値観、言語や文化も異なってきます。

日本人のように空気を読むという文化はないし、日本語だったらもっと言葉の裏の裏まで伝えられることもあるのに……と思うことだってあります。


許容範囲が広い人であれば、それらの違いを楽しさとして受け入れることも可能ですが、許容範囲が狭かったり限界を超えてしまった場合、国際結婚に関わらず結婚生活は大変なものになると思います。


特に価値観や考え方の違いというのは、結婚生活においてかなり重要なポイントであると思います。

文化が異なるのは国が違えば分かりきったことですが、文化が異なることによって価値観や考え方も変わってきます。

全く同じ価値観等を持っている人と出会うことは難しいでしょうが、ある程度似ている価値観や考え方の人と結婚しておくと、国際結婚であっても比較的大変な部分が減るのではないかなと思います。


2-3. 孤独・無能感に苛まれることがある

海外で結婚生活を送っていると、様々な心境に立たされることがあります。

たとえば、海外で結婚して幸せな結婚生活を送っている人であっても、たまに孤独感や無能感に苛まれることがありえます。


日本では簡単に出来ていたことが、海外ではできなくなってしまったと感じる人もいるでしょう。

その多くが言語不足であったり、経済的・労働力な理由からです。

私はドイツに来て始めの頃、ドイツ語がまだまだ上手ではなかったため、ドイツでは自分がまるで5歳児のようにさえ感じたこともありました。


日本で就労経験があっても、ドイツ語が十分でないために希望している職に付けなかったり、日本にいた時よりも怖気づいてしまうということもあります。

また、自分の両親などを日本に残し一人海外に嫁いできている人達は特に、海外にいるということだけで孤独を感じることもあります。


海外で思い通りに出来ない時には自分が無能な人間に思えたり、悩み事も一人で抱え込んでしまうということも多々あります。

いくら幸せな生活を送っていても、情緒不安定になることだってあります。

そういった時に支えになるものや自分自身の目標がないと、海外での国際結婚はさらに大変だと感じると思います。


2-4. 法的な問題

国際結婚をすると、お互いの国の法律が絡み合ってきます。

特に住んでいる国の法律がメインとなることが多いと思うのですが、国籍が違うことによって離婚するとなった場合に特に問題が出てきます。


たとえばドイツでは、離婚をする際には裁判が必要になります。

和解で離婚するとなったとしても1人の弁護士をつけなければいけないし、和解が出来ないという場合はお互いに弁護士が必要なため2人分の弁護士や裁判費用がかかってきます。

また、ドイツも日本もバーグ条約というものがあるため、パートナーの同意なしに子どもを連れて母国や他の国に移動することは禁止されています。


日本であれば結婚も離婚も両方のサインがあれば簡単に出来たりしますよね。

ドイツ以外の国はどうなのか分かりませんが、ドイツのように結婚の際は役所の立ち合いの元・離婚は裁判を経てという場合も多いにありえるため、国際結婚は実は大変な面もあるということは頭に入れておいた方がいいかもしれません。


このように、ドイツでは結婚や離婚は法的なものによるものから、ドイツ人の結婚に対する考え方も日本人と異なる部分があるかもしれません。

日本人はお互いが愛し合っているから結婚する・子どもが出来たから結婚などと言った理由が多いと思いますが、ドイツ人は、結婚によって税金のクラスが変わるからなどの理由も結婚をする際の1つの理由のようです。

私達はお互い愛し合っており、この先ずっと一緒にいたいからという理由が一番大きいですが、ドイツ人の旦那の中では結婚によって税金のクラスがよくなると思ったこともあったそうです。


このように、国が変われば法律も事情も異なってきます。

日本にいても、「離婚は結婚よりも大変」と言われていますから、もしこれから国際結婚をするという方は、目先の感情だけに流されるのではなく、将来を見据えて結婚を進めていかれることをおすすめします。


3. 海外で自分を守るためには


ここまで読むと、国際結婚はリスクが高すぎるのでは?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、海外で国際結婚をする場合、日本でいる時よりも少なからずリスクが高くなる可能性はありえます。

そこで、海外でいても自分を守れる方法をご紹介していきたいと思います。


3-1. 言葉を身に付ける

まずは住む国の言語を身に付けることによって、自分の逃げ道を作ることが可能です。

言葉が分からないとパートナーに頼りっきりになるし、いざ自分だけで何かをやり遂げないといけないという場合、苦労するのはやはり自分自身だからです。

喧嘩したり離婚となった場合、パートナーが助けてくれるとは限りませんしね。


また、言葉が出来たらパートナーのみならず、他の人とのコミュニティも広がります。

問題に突き当たっても、ある程度言葉ができることによって、一人でも問題を解決したり、就職して自分で経済力をつけていくことも可能でしょう。


3-2. 経済力を身に付ける

言葉以外に大切なことは、日本・海外に関係なく「経済力」をつけることです。

ここで言う経済力とは、自由に使えるお金(貯金)を持っておくということだけではなく、いざという場合に自分で稼げる力があるかということです。


何も問題なくパートナーのみの収入で生活できているのではあればいいでしょうが、将来何があるかわかりません。

万が一別居や離婚、パートナーの死去等といった場合、余裕のある貯金と経済力があれば不安もある程度取り除くことができると思います。

また、パートナーに依存することなく、精神的に自立できるという面にも繋がってくるかと思います。

この経済力を身に付けるというのは、これまた自分を守ることにも繋がると思うので、海外でも少しずつ経済力を身に付けていけるようになれるといいと思います。


3-3. 自分を守るためのコミュニティを作っておく

海外に住んでいると、日本にいた時よりも身近に頼れる人が少なくなる場合があります。

両親や友人が日本にいる場合、移住先で仲の良い知り合いがいないとなると、頼れるのはパートナーのみ。

しかし、そのパートナーに頼れないとなった場合はどうですか?


たとえば、いざ一緒に住んでみたらパートナーが暴力的であったりだとか、モラハラが酷く逃げ出したくても逃げ出せない状態に陥ってしまうなど……。

そういった場合に備えて、自分を守るためのセイフティネットワークを作っておくといいと思います。

ここでいうセイフティネットワークとは、「移住先で頼れる友人や知人、大使館や総領事館など」といった人によるネットワークによるものと、「現地情報、住居、連絡手段、資金など」といった物理的なネットワークです。


こういったセイフティネットワークがあることで、いざという場合の逃げ道を作っておけます。

契約などすべてパートナー名義・パートナー任せの場合など、周りから見たら一見仲良しそうな夫婦であっても、いざとなるとどうなるかわかりません。

自由に使える資金がない、他人との連絡手段を途絶えられてしまうなど、何が起こるかわかりません。

そのため、万が一のことにも備えておきたいところです。


3-4. 目標を持つ

最後に、自分のための目標を持つことも、自分を守る1つの手段と考えます。

たとえば、結婚で海外に移住した場合、日本でのキャリアを捨てて来られた方もいらっしゃるでしょう。

また、こちらで新しい道を開いていく人も多いのではないでしょうか。


言語を身に付けるというのも目標の1つになると思いますが、ある程度言語が身につけば、その次の目標を立てることが大切だと思います。

結婚のために移住となると尚更、海外で自分が何をしたらいいのか分からなくなることだってあるでしょう。


目標は年齢に応じて変わってくるものですが、その時の人生プランに合わせて自分のためだけの目標を持つことによって、国際結婚で海外に移り住んだとしても楽しみを見いだせたり、人生に色をつけることも可能です。

自分の人生ですから、自分の人生にしっかりとビジョンを持って生きていくことが、自分を守ることにも繋がるのではないかなと思います。

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4. まとめ


以上、国際結婚での楽しさと難しさ、そして自分を守るための方法でした。

いかがでしたでしょうか?

国際結婚ってたまによく思われたりしますが、それなりにメリット・デメリットもあったりするんですよね。


そして長く海外に住むことによって、楽しさよりも難しさの方が見えてきたりするんですよね。

問題なく結婚生活を送れたらいいのですが、そうもいかない時だってあります。

そんな時のためにも、事前にある程度、国際結婚をするというのはどういうことなのかということを今一度心に入れてもらえるといいと思います。



当記事が何かのお役に立てれば幸いです。

一人で悩まなくてもいいように、海外でもセイフティネットワークを作っていきましょうね。

ちなみに、大使館や総領事館でも、困ったときの相談室などの連絡先も教えてくれます。一人で抱え込まず、まずは人に頼ってみましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。


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