こんにちは、みなさん!
ドイツ在住のMizukiです。
ベルリンに引っ越して5ヶ月が経ちます。
と言っても、私が今住んでいるベルリンのアパートは家具付きの短期アパートのため、もうすぐこのアパートを出なければいけません。
それに伴い、2022年4月頃から本格的にベルリンでアパート探しを始めました。
ベルリンでアパートを見つけるのは本当に難しいと聞きます。
私も多くの物件に応募しましたが返事が返ってきたのはごくわずか。
その中でもいくつか契約に持ち込めそうな物件が3つほどあり、その内1件と契約することができました。
当記事では、私がアパート探しをした中で感じたことや注意点、そしてアパートの探し方についてまとめてみました。
ベルリンでアパート探しをしている人・これからベルリンに住んでみたい人のためにこの記事が参考になればうれしいです。
では、まずベルリンのアパート事情から簡単に紹介していきましょう!
目次
ベルリンのアパート事情
現在ベルリンの人口は約3.6百万人です(参照:World Population Review)。
年々人口は増えていくと考えられており、現在でも住宅不足と言われているベルリンは今後も家賃の上昇が止まらないと考えられえます。
そのため、ベルリンで1000ユーロ(1ユーロ130円の場合、日本円で約130000円)以下の物件を見つけるのは本当に難しいです。
もちろん部屋の大きさや立地条件などによっても変わってくるのですが、まず治安が良い地域やベルリンミッテ(ベルリンの中心)に近いほど家賃は高く、市内中心でアパートを見つけるのは至難の業。
ベルリンはドイツの首都ではありますが、ベルリンはミュンヘンなどから資金援助して貰っているほど実はあまりお金のない街。
しかし、最近は新築アパートも続々と建てられており、絶対アパートを見つけられないという訳ではありません。
ただ、どれくらい家賃に資金を出せるかでアパート探しの難易度は変わってくるように感じます。
ベルリンの家賃の相場(水道光熱費込み)として、
- ルームシェアでも500ユーロ前後
- ワンルームで600ユーロ以上
- 2部屋以上のアパート(古く小さめ)で900ユーロ以上
- ある程度綺麗で大きめなアパート(2名以上)で1300ユーロ以上
- 新築3部屋以上で1800ユーロ以上
上記の相場は私がアパートを探している中で見つけた相場ですので、家賃の前後やもっと安かったりもっと高かったりする場合もあります。
また、地域によって本当に家賃が違うので、あくまでも参考程度として見てもらえるといいです。
ちなみに、地域・収入額(手取り)・部屋の数又は大きさによっての、家賃高(水道光熱費込み)の割合が見られるサイトがあります↓
この「Berliner Morgenpost」を見てもらうと分かるのですが、手取り額が1500ユーロ以下で2部屋75㎡以上のアパートだと、ベルリンの中心地やお金持ちが住んでいる地域など(例えば、GrunewaldやCharlotenburg付近)では66%以上が家賃に消えてしまいます…。
家賃は手取り額の3分の1以内が理想だとよく言います。家賃は一回払いではなく長期的な出費になるので、収入額と家賃の割合は考慮した方がいいですね。
ご興味のある方はぜひ様々な収入額と部屋数などを変えて確認してみてください。
個人的に感じたのですが、ロシアとウクライナ問題以降また一層家賃が上がったようにも感じます。家賃がというよりは、水道光熱費が上がったため家賃も比例して上がっているという感じですかね。
また、物件によっては年々数パーセント家賃が上がると事前に契約時に決められている物件もありました。
ベルリンは他の大都市に比べて収入額も低めなのに、家賃はそれなりに高い。
ベルリンに住みたい人が多く毎年人口が増えていく中、アパートを見つけられず引っ越しを断念する人や、遠くから通勤する人も多いのが現実。
無駄な時間とお金を浪費しないためにも、私がここ数カ月でアパート探しの際に感じたこととアドバイスを以下まとめました。
アパートの探し方
ベルリンでのアパート探しは他の都市でもあまり変わりありません。
1.Immobilienscout24
私が一番よく利用していたのは「Immobilienscout24」というアパート探しのためのサイト・アプリです。
無料で利用することもできますが、アパート探しの困難なベルリンの場合有料会員になることをおすすめします。
有料会員になると、
- どれくらいの人がある物件を見てブックマークしたのか、コンタクトを取ったのかを見ることができる
- プロフィールに契約時に必要な書類を登録できるようになるため、家主からの連絡ももらいやすくなる
- 有料会員の方が上位に表示されるようになる(家主側)
というメリットがあります。
私達は短期戦でいこうと思い、2カ月間の有料会員に登録しました!無料で利用していた時より返信率が上がったように思います。
Immobilienscout24はルームシェアや一人暮らし以上の物件を探すことができます。
また、Tauschwohnungと言って部屋を交換する物件や、WBS(Wohnberechtigungsschein)という低所得者のための物件も含まれています。全て細かく設定し検索できるのでとても便利なサイトです。
ただ、中には詐欺の物件も載ることがあるので注意。
2.WG-Gesucht
WGと言って、ルームシェアをしたい人はこの「WG-Gesucht」サイトも便利です。
こちらはルームシェア用のアパートがメインですので、一人暮らしや家族でアパートを探している人にはあまり向いていません。
3.Immowelt
この物件探しサイト・アプリ「Immowelt」も便利です。
このImmoweltはImmobilienscout24と似ていて、たくさんの物件を検索することが出来ます。
Immobilienscout24と同じ物件も掲載されていたり、逆にImmobilienscout24にはない物件が載っていたりもしますので、並行して利用してみるのもいいと思います。
4.他の物件サイト
ドイツ版メルカリみたいなサイトがあるのですが、「ebay」でもアパートを探すことが出来ます。
日本人向けのコミュニティ「MixB」でアパートを探すことも可能!
日本人の人脈を生かしてアパート探しも出来ますが、日本人詐欺も中にはあったりするかもしれないので注意も必要…。
アパートを探す際の注意点
アパート探しで一番注意することは、「詐欺」です。
私達もアパート探しで一件詐欺っぽい物件にコンタクトしてしまったのですが、すぐに詐欺だと気付いたので問題なく終わりました。
私達が詐欺と気づいた時の特徴は、
- 契約もしていないのに敷金(Kaution)を先払いで要求してくる
- 他の物件サイトで連絡してるにも関わらずAirbnbを通して契約しようとする
- 家主が海外に住んでいて直接会えない・代理人を雇っている
- 家賃の金額と物件の相場が全く合っていない・写真が良すぎる
特に契約をしていないのにお金を要求してくるところに絶対に払わないで下さい!
すごく立地がいいところなのに相場よりかなり家賃が安いという物件はまず詐欺だと疑った方がいいです。
中には古い契約でNachmieter(アパートの後継者)を探している物件の場合もありますが、家賃が上昇し続けるベルリンで安い家賃のまま契約できるのは人脈がないと難しいと思います。
アパートによって、最低契約しないといけない期間というものがあります。
物件によっては最低契約期間というのが全くないものもありますが、だいたいの物件は最低1年や2年のところが多かったです。これは、その期間必ず契約しておかなければいけないという期間です。
法律では最大6年までと決められていますが、まず6年というところはほぼないです。長くて2~3年のところが多いですが、できるだけ短いところを選んでください。
また、解約するには引っ越す3カ月前に事前に家主に連絡する必要があります。これはどこの物件でも多いと思います。
最低契約期間が1年だった場合、この1年+3カ月なので、最低は1年3カ月間その物件で住む必要があります。よっぽどな条件にならない限り、この義務を取り消すことはできません。
一度契約書にサインしてしまうとこの最低契約期間は守る必要があります。
たまに法律の抜け道みたいなのもあったりしますが、基本は難しいです。
また、Nachmieter(アパートの後継者)を見つけられたら引っ越すことが出来たりする場合もありますが、家主・契約によっては不可のところもあるので事前に確認した方がいいです。
ベルリンで治安が悪いと言われている地域は、
- ヴェディング(Wedding)
- ノイケルン(Neuköln)
- マーツァーン(Marzahn)
- 地域ではなく通りですが、リーガー通り(Rigaer Straße)
辺りでしょうか。治安が悪いと言っても、殺人が多々起きるとかそんなことはありません。
移民が多く、麻薬販売や落書き・ごみが多いですが、住んでいらっしゃる方々もいますので住んだところで命の危険を感じるような問題はないと思います。
ただ人が多いため人によってはその地域を避けたいという人もいます。そのため家賃も他の地域に比べて安かったりするのですが、気にならないという人は問題ないでしょう。
ただ、赤ちゃんや小さなお子様がいらっしゃる方はもしかしたらそういった地域の中心地は避けた方がいい可能性もあります。しかし、その地域だとしても中心地から離れると全く問題ないところもあるので、契約する前に立地を確認しておくことが大事です。
あと、立地に注意することのもう1つとして、通勤先からどれくらいかかるのか事前に確認しておくことです。
ベルリンは思っているよりかなり大きいです。西から東に移動するにも1時間かかったりします。乗り換えなどを含めたら1時間半以上かかるところもありますので、立地条件が本当に合うか確認してください。
アパート探しを通した感想とポイント
人脈(ビタミンB)が大事
アパート探しが難しいベルリン、やはり大事なのが人脈です。
ドイツ語で人脈はVitamin B(ビタミンB)と呼ばれているのですが、このビタミンBがあればアパート探しも簡単になります。
私達がアパート探しを始めた時、旦那の同僚が引っ越すタイミングでアパートの後継者になることも可能だったのですが、立地がノイケルンでその割にかなり高かったので断念しました。
その後人脈がなかった私達は、やはり自分達の力でアパート探しをする必要がありました。
ベルリンでアパート探しをする際のメンタル
ベルリンでのアパート探しはかなり長期戦になります。
特に、大きめのアパートで1300ユーロ以下といった条件だと本っ当~に難しいです。見つかっても、立地が悪い・古い建物など妥協しないといけない部分があると思います。
しかし、ベルリンの中心から結構離れたところであれば、大きくても安い物件はあります。
上記で紹介したImmobilienscout24とかで探し続けていると、どれくらいの大きさと部屋数だとどれくらいの相場か分かってくるのですが、魅力的な物件は想像以上に難しいと感じます。
ベルリンから近いライプツィヒ(Leipzig)は、大学もあり人気のある街にも関わらず家賃が安く、空いてる物件がまだまだありました。それでも近年は家賃上昇が止まらないライプツィヒですが、それでも探せば見つかります。しかし、ベルリンはそう簡単に見つかりません!
そのため、ある程度妥協は必要になってはくるのですが、妥協してまた違うアパート探しとなるのも面倒。
長期戦になることを覚悟に、余裕を持ってアパート探しをされることをお勧めします。また、家主に連絡しても返事が返って来ないのは当たり前に近いので、メンタルの維持の方も気を付けて下さい。
ただ、新築物件や大きな不動産の場合は返信が返ってくることが多いです。
私達がアパートを見つけられたポイント
私達がアパートを比較的早めに見つけられたポイントは以下の2つです。
- 新築プロジェクトの物件に応募した
- 家賃1500ユーロ以上で探した
まず1つ目の「新築プロジェクトの物件に応募した」ですが、ベルリンでは新築のアパートが至るところで現在も建てられています。
そういった物件の場合、入居時期予定が3~6カ月以上先のものが多いです。そんな先に引っ越すかどうか分からない人の方が多いはず。そのため、入居時期予定が遅ければ遅いほど、早く契約に持ち込むほど、チャンスは高いです。
Immobilienscout24でも新築プロジェクトとして出している物件もありますし、新築プロジェクトとしてインターネットでご自身で調べられるのもありです!
私達もこの新築プロジェクトの物件を3件内見しましたが、どれもすぐに契約出来そうでした!その内の1件と契約しました。古い建物に比べたら家賃は高くなりますが、新築だと古い建物より光熱費を安く抑えられるので、新築物件もお勧めです。
私達がアパート探しをし始めた初めの時、1300ユーロ以下で3部屋以上、最低80㎡のベランダ付きのアパートを探していました。ちなみに、旦那の職場(比較的ベルリンの中心に近い)から車で30分程度の範囲希望でした。
実は無くもなかったのですが、立地が悪いもしくは職場から遠い、写真を見るだけで汚い・リノベが必要というような物件。また、もし綺麗でいいなと思って応募しても返事が返ってこないことが多々…という感じでした。
私達の探していた条件では納得のいくアパートはやはり見つからかなった、というのが現実でした。
家賃額(水道光熱費込み)を1500ユーロ以上で探したところ、返信率も上がるし契約まで持ち込みやすかった。
でも、正直ベルリンの家賃は全体的にかなり高い~って思います。
私達のライプツィヒのアパートの家賃なんて市内から徒歩15分で64㎡440ユーロ(水道光熱費込み)だったのですから、ベルリンの家賃の相場がどれくらい高いのかが分かりますね。
最後に …
私のベルリンでのアパート探しの経験をもとにまとめてみました。
ベルリンでのアパート探しがいかに難しいことか伝わりましたでしょうか…?
旦那の仕事がきっかけでベルリンに引っ越すことになりましたが、正直なところ、このアパート探しや家賃の高さから、仕事さえなければ恐らくベルリンには住まなかっただろうと思います。
でも、ベルリンは思ってたよりもそんなに悪くはなかった!というのも正直なところです☺
現在ベルリンでアパートを探していらっしゃる方・これからベルリンに住みたいという方、おそらくアパート探しに苦労されている・されるかもしれません。
諦めず、ある程度妥協をしつつ、長期戦を覚悟にいい物件が見つかるよう頑張って下さい。当記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
当ブログでは、海外移住や国際結婚、HSPをメインとしたメンタル系の記事を書いています。
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最後まで読んでいただきありがとうございました☺