みなさん、こんにちは!
ドイツ在住7年にしてやっと、納豆を手作りし始めました!
ドイツではアジアスーパーに行けば市販の納豆は手に入るんですが、日本に比べて2~3倍くらいの価格がするんですよね。
納豆大好きな方にとっては納豆なしの世界なんてありえない!ですよね。それに健康にもいいですし。
そこで当記事では、海外(ドイツ)でも簡単に作れる納豆の作り方をご紹介します!
ちなみに、私がドイツ語(日本語字幕付き)で運営しているYouTubeチャンネルでも納豆の作り方を紹介しています。
動画で見たい方は上のリンクから。

ぜひYouTubeのチャンネル登録やライク、コメントなどもしてもらえるとやる気に繋がります。よろしくお願いします🎵
もくじ
1. 手順
納豆づくりには最低でも3日かかりますが、手順はとってもシンプルです!
- 1日目: 大豆を一晩、水に浸す
- 2日目: 大豆を蒸すまたは茹でる → その後、24時間発酵させる
- 3日目: 発酵させた納豆を冷蔵庫でさらに24時間熟成させる
特に2日目にやることが多いですが、1日目と3日目は10分もあればできます。
2. 材料と器具
納豆を作るために必要な材料はこちらです↓
- 大豆(Sojabohnen):250g
- 市販の納豆:10~15g
- お湯:大さじ1
※まとめて作りたい方はそれぞれ2倍の量でも可能です!(例:大豆500g、市販の納豆15~30g、お湯大さじ2)
納豆タレに必要な材料はこちらです↓
- 醤油:小さじ1~1.5
- みりん:小さじ1
- だし:一つまみ
必要な器具はこちらです↓
- ヨーグルトメーカー
- 圧力鍋 or 鍋
- スプーン1本
- 穴あきお玉 or ザル
- 出来上がった納豆を小分けに保存するための小さな容器
※24時間40〜45度の温度を安定して保てる環境を作れるなら、ヨーグルトメーカーは必須ではありません。
3. 大豆について
私が動画でも使用している大豆はこちらです↓

『Rapunzel』の大豆、1パック500g入りのものです。
納豆はよく食べるので、私はドイツ版アマゾンで500gが6つ入ったものをまとめて買っています。安くつくのでおすすめです!リンクはこちら。

大豆によっても出来上がりの納豆の味や豆の大きさが変わってきます。いくつか試してみられるといいと思います🎵
『Rapunzel』の大豆、一晩水に浸したら2倍程の大きさになります!


左が水に浸す前、右が一晩水に浸した後の大豆です。
4. ヨーグルトメーカーについて
私が使用しているヨーグルトメーカーはドイツ版アマゾンで買いました!こちらです↓

『Rosenstein & Söhne』のヨーグルトメーカー(ドイツ語では「Joghurtbereiter」)です。
私が購入した時は約30ユーロでした。
2つの大きな容器がついており、時間と温度を自由に設定できるタイプです。
ちなみに、小分けタイプのヨーグルトメーカーもあります↓

私は試してはいませんが、このようなタイプでも納豆を作れるようです。
ただ納豆菌は強く、熱湯消毒しても完全に消えることがない場合もあるため、ヨーグルトも手作りしたい方には向いていません。

私は今のところ、『Rosenstein & Söhne』のヨーグルトメーカーで問題ありません。むしろ大満足しています!
YouTubeの動画および当記事では、この『Rosenstein & Söhne』の大きな容器タイプのヨーグルトメーカーを元に手作り納豆をご紹介していきたいと思います。
5. 圧力鍋 or 鍋について
私は時間の節約のために圧力鍋を使っています。こちらです↓

『Tefal』の圧力鍋(6 L)です。

手入れも簡単で丈夫、もうかれこれ5年以上は使っています。鍋で作るよりも断然早いので、圧力鍋あると便利です🎵
動画・当記事内でも圧力鍋で作る納豆の作り方をご紹介しています。
鍋で作る場合はかなりの時間がかかる場合があります。鍋で作る場合の時間も調べておきました。
以下の表は目安程度に参考にしてもらえたらと思います。
鍋 | 圧力鍋 | |
茹でる | 約2~3時間 | 約15~20分 |
蒸す | 約3~4時間以上 | 約30~50分 + 圧抜き時間 |
※大豆を「茹でる」のか「蒸す」のか、また「鍋」を使うのか「圧力鍋」を使うのかによって、加熱時間が大きく変わります。
なお、茹でる場合と蒸す場合で時間だけでなく味も少し異なります!

茹でた大豆よりも蒸した大豆の方が味が濃くて美味しいです。また、蒸した方が大豆の皮が剝がれにくいのでおすすめです。
ちなみに、私は圧力鍋で大豆を茹でてもみました!
「15分+圧抜き時間」でちょうどいい感じになりましたが、圧のせいかかなり皮が剥がれてました(蒸した場合はほぼ剥がれません)。

剥がれた大豆の皮は一緒に発酵しても構いません!皮にも栄養があるので食べても問題はなく、発酵後は味や見た目にもそんなに影響していませんでした。
それでは、1日ずつ順を追って作り方をご紹介していきますね。
6. 作り方(所要日数:最低3日)

『写真:醗酵後の完成イメージ』
1日目
1日目は、大豆を一晩水に浸すだけです。
まず、大きめのボウルに250gの大豆を入れてよく洗い、約2倍量の水を加えます。

大豆は蓋をして、12〜18時間ほど浸水させてください。

発酵当日の前の晩に準備するのがベストです(例:夜21時にセット、翌日正午に2日目の作業)。
翌日には、大豆は元の約2倍の大きさに膨らんでいるはずです🎵
2日目
2日目だけやることが多いです。
前日に浸水させた大豆を軽くすすぎ、その際に浮いてきた薄皮を取り除きます。

圧力鍋に水を入れ、大豆をザルに入れてセットし、蓋を閉めて加圧します。
※私は時間短縮&美味しく仕上げるために「圧力鍋」で蒸しました!
なのでここでは、圧力鍋で蒸す前提で説明していきますが、時間が異なるだけで鍋でも圧力鍋でもほぼ同じです。ただ、茹でると大豆の皮が剥がれやすく、味も蒸すより落ちやすいのでご注意を。



加圧の場合、私は「肉モード」にしています!
圧力がかかったら火を弱め、30〜50分間蒸します。私の場合は40分間蒸し、その後圧力が完全に抜けるまで待ちます。
私の場合の蒸し時間目安:弱火よりの中火、肉モードで加圧後40分+圧抜き時間
圧力鍋で茹でる場合は、肉モードで15分ほどで十分でした。

茹でると薄皮が剥がれやすくなります。剥がれた皮はそのまま発酵させて構いません。完成後にはほとんど気にならず、味にも影響しません。
むしろ、皮には食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれているので、一緒に食べた方が栄養的にもおすすめです。
茹で・蒸し時間&鍋か圧力鍋の時間の目安は「5. 圧力鍋 or 鍋について」の表をを参考に。
指で軽く押して潰れるくらいの柔らかさになっていればOKです。これがひとつの目安になります。
大豆の蒸し上がりが近づいてきたら、私はお湯を沸かし、使用する道具類に熱湯をかけて熱湯消毒します。
私の場合は、ヨーグルトメーカーの大きな容器、スプーン、アク取りスプーンまたはザルです。

発酵には納豆菌に少しの酸素が必要なので、容器は完全に密閉しないようにします。
そのため、蓋の代わりに使用するキッチンペーパーや清潔な布も消毒しておきます。
私は濡れたキッチンペーパーを電子レンジで約1分加熱して簡易的に殺菌しています。納豆と直接触れなければ、特に問題はないと思います。



大豆の蒸し上がり直前に行います。
海外で販売されている納豆は冷凍されている場合が多いため、あらかじめ少し解凍しておくと扱いやすいです。
私は250gの大豆に対して市販の納豆を1パックの1/4(約10〜15g)使います。

市販の納豆を10~15gほどヨーグルトメーカーの容器に入れ、熱湯大さじ1を加えます。

そして、事前に消毒したスプーンでよくかき混ぜます。すると液体が白く濁ってきます。これが納豆菌です!

大豆を2倍の500gにする場合は、納豆菌も同じく2倍!15〜30gの市販の納豆に大さじ2の熱湯を加え、納豆菌を作って下さい。

市販の納豆は最初の1回だけ使えばOK。2回目以降は、自家製納豆から10〜15gほど取ってスターターとして使うことができます。
大豆が蒸し上がったら、温かいうちに納豆菌とよく混ぜます。大豆は、指で潰せるくらいの柔らかさになっていればOKです。
※圧力鍋を使っている場合は、必ず圧力が完全に抜けてから蓋を開けてください!

最初に、蒸した大豆の半分を納豆菌液の入った容器に加え、よく混ぜます。


その後、残りの大豆を加えて再度よく混ぜ合わせます。


すべてがよく混ざったら、納豆をヨーグルトメーカーの容器に入れ、清潔で殺菌済みのキッチンペーパーや布で蓋をします。

ヨーグルトメーカーの蓋は軽くのせるだけにして、空気が少し入るようにします。発酵には酸素が必要だからです。
※小分けタイプのヨーグルトメーカーを使う場合は、納豆を各容器に分けて入れます。このときも、蓋は密閉せず、軽く乗せるだけにしてください。
ヨーグルトメーカーの温度を40〜45℃、時間を24時間に設定し、発酵させます。

私のヨーグルトメーカーは温度と時間を自由に設定できるので、毎回45℃で24時間にしています。これまでにこの方法で失敗したことは一度もありません!

また、発酵が自分の活動時間中に終わるように調整しています。そうすれば、翌日にすぐ分けて冷蔵保存できます。例えば、13時にスタートすれば翌日13時に終了という流れです。
醗酵終了3時間前くらいから結構臭いが強くなってきます。
ごくまれに、発酵後にアンモニア臭を発することがありますが、この匂いは冷蔵庫で一晩寝かせれば消えることが多いです。
でももし匂いが異常に強かったり、青・緑・黒などのカビのようなものが見られる場合は、発酵に失敗した可能性があります。そのような時は念のため食べずに処分するのが安全です。
3日目
3日目にすることは、完成した納豆を小分け容器に移して冷蔵庫に入れるだけです。
24時間発酵させた後は、表面が少し乾き、白っぽくなっているはずです。

スプーンでかき混ぜて糸を引けば成功です!

すぐに食べることもできますが、1〜2日冷蔵庫で寝かせると味がよりなじみ、香りも増します。
完成した納豆を小さなタッパーに小分けし、1~2日冷蔵庫で寝かせます。

市販の納豆1パックは40g入りです。我が家は娘も食べるので、1パック60gに分けています。
ただし、食べ過ぎもよくないので、健康な大人の場合は1日40g、多くても80gまでが目安とされています。
ちなみに、250gの大豆で約500gの納豆が出来上がりました!(写真:60g×8パック)

納豆の表面が乾燥しないように、ラップを1枚かぶせ、蓋をします。

冷蔵庫で1~2日間、納豆を熟成させます。

1日冷蔵庫で寝かせたら、翌日には食べられます!

個人的には2日目以降の方が味が濃くておいしいと感じます🎵
冷蔵庫で1週間以内、冷凍庫なら1カ月以内に食べきって下さいね。
私は2日間、全ての納豆を冷蔵庫で熟成させ、その後5日以内(すでに2日冷蔵庫で熟成させているので)に食べきれない分だけ冷凍庫に入れています。
これで、手作り納豆の完成です!

あとはお好みに合わせて楽しんでください。例えば、ご飯と納豆の定番スタイルや、納豆寿司などもおすすめです。


最後に、私がいつも作っている簡単な納豆のタレのレシピもご紹介します。
7. 納豆タレ

納豆のたれにはさまざまな作り方がありますが、ここでは私の簡単なレシピをご紹介します。
納豆1〜2パック(40~80g)分の納豆タレです。
- 醤油 小さじ1~1.5
- みりん 小さじ1
- 粉末だし 一つまみ
たれは電子レンジで軽く温めるか、ひと煮立ちさせると、だし粉が溶けやすくなり、みりんのアルコールも飛ばせます。
あとは好みで、刻んだ青ねぎや青じそを入れても美味しいですよね~😋

私は刻みネギと青じそのコンビが好きです🎵
みなさんのおすすめの食べ方はありますか?よければコメント欄で教えて下さい!
8. まとめ

以上、簡単に海外でも作れる手作り納豆の作り方でした!
写真だけでは分かりにくかった~という方は、ぜひYouTubeの動画の方も参考にしてくださいね!
料理動画の動画編集、結構大変なんです😱
よければライクだけでも残して行ってもらえると嬉しいです~!
海外で納豆作りたい方がいたら、この記事や動画のリンクを教えてあげて下さい。海外在住者は日本食に飢えていますから~🤤
みなさんのご家庭でもこれから手作り納豆が食卓にあがるといいですね🎵
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。