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職業転換訓練(Umschulung)を始める前に知っておきたいこと・注意したいこと

みなさん、こんにちは!

以前書いた記事が参考になるというお声をTwitterのコメントでいただき、本当嬉しい限りです。

読者様にもっと参考になる・読んでいて楽しいと思えるような記事を書いていけるよう頑張っていきますので、どうぞ今後も当ブログに足を運んでいただけると筆者、感謝感激雨あられです。(古)


当記事は参考になるという方の記事となります。

今回のテーマは、私が現在ドイツでしている職業転換訓練(Umschulung)を始める前に知っておきたい注意点についてです。

職業転換訓練(Umschulung)とは何?という方は、ドイツで新しい職業にチャレンジ!Ausbildungと同じ資格が取れる、2年間の職業転換訓練(Umschulung)についての記事を参照ください。

ドイツで新しい職業にチャレンジ!Ausbildungと同じ資格が取れる、2年間の職業転換訓練(Umschulung)について
この記事に向いている人
  • 職業転換訓練(Umschulung)に興味がある人
  • 職業転換訓練(Umschulung)を始めたい人
  • 職業訓練(Ausbildung)の代わりを知りたい人


職業転換訓練(Umschulung)を始める前に

職業転換訓練(Umschulung)を始める前に知っておきたいことを3つまとめました。

なお、職業転換訓練(Umschulung)と書くと少し長くなってしまうので、以下「Umschulung」と書いていきます。


1.ドイツ語

Umschulungで出来る職業には限りがあると前記事(クリック)で紹介しました。

ドイツで新しい職業にチャレンジ!Ausbildungと同じ資格が取れる、2年間の職業転換訓練(Umschulung)について

そして、Umschulungをするためにはいくつか条件があるということも。

その中でドイツ語力についてあまり触れていなかったので、今回Umschulungに必要なドイツ語力についてもお伝えしたいと思います。


私がUmschulungを始める前、実はドイツ語を証明するためのテストが不要でした。

しかし、通常はドイツ語母国話者ではない人はUmschulungを始める前に就職斡旋機関(Arbeitsagentur für Arbeit)もしくはジョブセンターでドイツ語テストを受けなければなりません。

では、なぜ私がドイツ語テストを免れたのか?

ドイツ語テスト免除の理由

コロナが本格的に始まった時で、就職斡旋機関(Arbeitsagentur für Arbeit)でドイツ語テストが実施できなかったからです。入館はほぼ禁止、オンラインにて面会を受け付けの時期でした。

※現在はもしかしたらオンラインでもテストを受けられるようなシステムが構築され、コロナ関係なくドイツ語テストを受けなければならないようになっているかもしれません。

ちなみに、TelcやTestDAF、ゲーテ等のドイツ語証明書ではなく、就職斡旋機関が実施するドイツ語テストに合格しないとUmschulungはできないと聞きました。


始める前の私のドイツ語力は?

Umschulungを始める前の私のドイツ語は、Telc B2TestDAFのSchreiben(書く)とSprechen(話す)がC1、あとはB2でした。

通常の職業訓練(Ausbildung)ではよく最低B2が必要と言われることが多いですが、Umschulungも同様最低B2は必要かと思います。ただ、私は就職斡旋機関のドイツ語テストを受けていないので実際どれくらいのレベルがUmschulungの最低基準で必要なのかわかりません。

しかし、実際のUmschulungの経験から言うと、正直B2でも厳しいと感じることが多いです。


現在のドイツ語力は?

現在正式なドイツ語試験を受けていないのでわかりませんが、1年6カ月間ドイツ人と同じ授業をずっと受けここまで続けてこられているので、全体的に最低C1はあるんじゃないかなと思います。

それをもっても、やっぱり難しい。未だにドイツ人が言っていること全ては理解できません。

特に授業では専門用語も飛び交うため、日常使うようなドイツ語だけでは足りません。しかもテキストで学んできたドイツ語だけでは足らず、話し言葉がかなり多いです。加え、私の場合はライプツィヒ(Leipzig)でUmschulungをしているため方言も混じっていて聞き取りにくかったりします。


ホームオフィス中旦那が私の授業を少し聞いていたのですが、ドイツ語ネイティブの旦那が聞いても理解できないことがある言っていたくらい。話し言葉ばかりで話してるし、内容が本当に難しいからネイティブでも理解するのは難しい、と。確かに、ドイツ人のクラスメートも何度も聞き直したりしています。


結論を言うと、B2で始めることは可能だけど、苦しいことがたくさんあるかもしれないということです。


2.途中で辞める場合

Umschulungは基本、無料で出来ると言いました。

もしかしたら職業によっては少し実費のものがあるかもしれませんが、私がしているプログラマーのUmschulungでは一切費用を払っていません。

でももし、自分で全額負担となったら2年間で本当に多額の金額なのです!


Arbeitsagentur für Arbeitから貰った書類に書いてありました。

私がするプログラマーのUmschulungをとあるライプツィヒの教育機関でした場合の2年間の金額は、なんと約38000ユーロですΣ(゚Д゚)
日本円にすると約450万円(120円 / ユーロの場合)!

ここに交通費は含まれていませんので、別途交通費もArbeitsagentur für Arbeitが負担してくれます。職業や教育機関によってこの金額は変わってくるのですが、私の場合は上記の金額でした。


これも全て税金…。
私がUmschulungを無事終えて就職したら税金として国に納めるため、国は将来の投資としてこういった機会を与えてくれているんですね。

しかし、Umschulungをしている時にもしかしたら何らかの理由で辞退したくなる・しなければならない時があるかもしれませんね。その場合、Umschulungはとても複雑なのです。


辞める理由によっては自己費用負担

Umschulungをしている途中でやる気がなくなった・嫌になったから辞めたい!と思っても、実は簡単に辞められないのです。

では、どんな時に辞められないのか?

  • 独身の人の引っ越しが理由
  • やる気がない・嫌になった

実は上記のような理由でも辞めることはできるけど、これまでUmschulungをしてきた期間分の10%を就職斡旋機関もしくはジョブセンターに返金する義務があるのです。さらに、教育機関には卒業までの期間の授業料を支払う義務があります。そう、Umschulungの場合無料で始められる代わりに、万が一途中で辞めるとなった際に返金しなければならないことがあるのです。

Umschulungを始めるには、就職斡旋機関もしくはジョブセンターと教育機関の両方と契約書を結ばなければなりません。契約書には辞める際の費用についても書かれており、サインしてしまったら支払い義務が出てきます。

なので、わからないことがあれば契約書にサインする前に必ず就職斡旋機関に確認することをおすすめします。


しかし、辞める理由によってはこの自己負担制度が適用されない場合もあります。私が知っている限りでは、

  • 就職が決まった
  • 長期的な病気(長期的な精神病や重度な身体損傷で継続が不可)
  • (配偶者に伴う引っ越し)

の場合は自己負担0で途中でも辞められるようです。

ここで注意したいのが、3つ目の配偶者による引っ越しが理由の場合ですが、実はインターネットで探しても載っていないんです。でも、Arbeitsagentur für Arbeitの私の担当者が結婚による引っ越しの場合も除外されると言っていました。しかし、担当によって変わるドイツ…。これは始める前に確認されることをおすすめします!


Umschulungの辞める際の条件は奨学金制度と似ていますね。

なので、Umschulungって凄く魅力的だな~と思ってもUmschulung中に何が起こるか分からないため、始める前にしっかり計画を立ててから始められることをお勧めします。


3.覚悟

最後に知っておきたいこととは、「覚悟」です。

知っておきたいこと2つ目で紹介したように、辞めるとなると自己負担が必要になる場合があります。そのため、簡単に始めてしまっては後悔することがあるかもしれないのです。

これはUmschulungに限らず、何をするにしてもやはり始める前には、今後自分がどうなりたいのか・どんなことをしたいのかをしっかり考えてから行動することが大切になってきます。特に、お金が絡むようなことは慎重に。


そして、始めてしまったら受け入れる覚悟が必要です。

私はこの覚悟がやっぱり足りなかったな~と思うことが度々ありました。ドイツ語分からなくて講師の言ってる内容が右から入って左に抜けていくことなんて多々。そして悔しい思いも苦しい思いも何度も経験したし、そして鬱なんじゃないかと思えるような時期さえありました。でも、ドイツ語が難しく言葉の壁にぶち当たるなんて始める前から分かってたことじゃんって自分に何度もつっこみました。


今もまだUmschulungをしている最中ですが、本音を言うと、さっさと終わってほしい~って思う毎日です。

でも、Umschulung中自分の成長は凄く感じるし、もし最終試験に受からなくてもこの経験と得た知識はかけがえのないものです。何度もつまずいて逃げ出したくなっても、やっぱりUmschulungやってみてよかったのかなと思います。


Umschulung中に後悔したこととアドバイスをまとめた記事も参考にしてみてください↓

これから職業訓練(Ausbildung)や職業転換訓練(Umschulung)を始めたい人へ伝えたい、私が訓練中に後悔した事とアドバイス

最後に …

UmschulungはAusbildungに比べ歴史が浅く、まだまだUmschulungで選べる職業も少ないです。

でも、UmschulungでもIHK(ドイツの商工会議所)の資格を取得できるという点、そして条件さえあえば始められるところがメリットです。Ausbildungの場合、企業から内定を貰わないと始められませんからね。


UmschulungかAusbildungを選ぶ際のポイントについてはこちらの記事を参考にして下さい↓

職業訓練(Ausbildung)と職業転換訓練(Umschulung)どっちするべき?ドイツ商工会議所(IHK)の資格を取ろう!

また、なぜ私はUmschulungを始めたのかはこちらの記事をご参考に↓

なぜ私がドイツで職業転換訓練(Umschulung)を始めたのか真面目に語ってみる


この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

Umschulungについてだけではなく、違うテーマの記事も書いていく予定です。

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最後まで読んでいただきありがとうございました☺


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